NirCmdとは

NirCmdはコマンドプロンプト上で実行するコンソールアプリ(CUIアプリ)である。
できることは非常に多く、いくつか例を挙げると...
  • システム電源管理(シャットダウンな再起動など)
  • アプリやコマンドラインの実行
  • プロセスの実行、中断/再開、終了
  • レジストリやDLLの管理
  • エクスプローラの再起動
  • ファイルのコピー、削除、タイムスタンプ変更
  • サウンドやディスプレイなどデバイスの操作
  • キー/マウスの操作
  • クリップボード、ウィンドウの操作
  • スクリーンショット、画像変換
  • スクリプトの実行
    ほか多数...
数え上げるのも大変なので、使えるコマンド一覧はこちら(外部:JUNK Renno)にお任せする。

コンソール上で文字列だけで機能するCUIアプリは、GUIに慣れていると使いにくいかもしれない。
しかし、前回までに導入したAutoHotKeyと組み合わせると、ホットキーから便利な機能を簡単に呼び出すことができるのだ。

NirCmdの導入

nircmd
NirCmd作者サイト

上記サイトのページ最下部にダウンロードリンクがある。
システム環境に応じて32bit版か64bit版をダウンロードし、zipファイルを解凍する。

nircmd.exeとnircmdc.exeの違いはエラーメッセージがテキストボックスに表示されるか、コンソールに表示されるかだけである。私はnircmdc.exeを使っている。

解凍したファイルは好きな場所に置いておけば問題ない。
例 C:\bin\nircmdc.exe

このままでも使うことができるが、システムの設定からパスを通しておくと後々便利である。
「パスを通す」というのは、Windowsマシンに予め場所を教えておくということになる。
一度パスを通しておくと、NirCmdを実行する際にわざわざフルパスを指定する必要がなくなる。

パスの設定

  1. まずは「コントロールパネル」を開き、「システムとセキュリティ」を開く。
    表示方法がアイコンになっている場合は、「システム」を開いて3番へ。
    000
  2. 「システム」を開く。
    001
  3. 「システムの詳細設定」を開く。
    002
  4. 「環境変数」を開く。
    003
  5. 「(ユーザ名)のユーザー環境変数」から変数「PATH」を選択して「編集」を押す。
    (全ユーザーで適用させる場合はシステム環境変数を変更しても良い。)
    004
  6. 「実数値」にnircmd.exe(またはnircmdc.exe)がある場所を指定。
    (画像はC:\bin\nircmdc.exeとなっている場合の例)
    005
    予め何らかの値が入っていた場合は、;(セミコロン)で区切って入力する。
    例 C:\user\user\foo;C:\user\user\bar;C:\bin

以上で設定は終わり。


次回からはスクリーンショットの自動保存や音量変更などを設定していく予定。